ハード・ロハス

スロウライフ・スピードスタイル

ふとんのない生活

 ふとんを廃止しての寝袋(シュラフ)生活を提案し、ワイフの猛反対で廃案になったのが、およそ一年前。
 はからずも、これから約1ヶ月間、シュラフ生活が実現されることになった。
 大島トライアスロンのあとの高熱での解毒作用で流出した毒汗が、ふとんを汚染。ワイフのよだれ、娘の鼻血・・すでに危機的状態にあったわが家のふとんは、梅雨の湿気とありまって、悪夢のようなふとんと化していた。ふとんというより、腐海。実際、裏返すと菌糸が生えている。たたけば胞子が飛ぶ。悪夢だ。
 だいたい、シュラフ生活に反対したわりには、ワイフと娘は、どこでも平然と寝る。じつは神経質なのは私だけである。
 平然と汚染ふとんで寝入っている妻子を見て、私は、もうこれ以上堪えられない、と翌朝宣言。
 そのままクリーニング屋に全部ふとんを出してしまったわけである。長くても1週間ぐらいかと思っていたら、1ヶ月かかると後で知った。
 土曜日。スノーピーク社製のテントが届いたので、部屋の中に設営。わが家は、ふとんが戻るまでの当分のあいだ、このテントに寝泊りすることになる。
 第一夜、いちおう娘は大喜びであった。