3月が記録的な暖かさとなり、桜の開花も早かった2013年だったが、海の方は春の訪れが遅い。
4月になって、ようやく家の近くの海にも魚がもどってきた。
1月初旬までは気温は低くても海水温は高く漁獲もあった。
1月中旬過ぎに魚の気配が薄くなった。まずイカが消え、次にサバが消えた。
春先にかけて時化やうねりなど海況も厳しく、月に2、3度しか出漁するチャンスがないような状態がつづいた。やっと出艇できても、アタリが1回もないことも。
近所のスーパーからも地魚が消え、サバやイナダまで房総産や紀州産が並んだ。
厳しかった厳寒期の漁のハイライトから。
1月5日。好漁だったサバがこの日を最後に獲れなくなった。
通常はゴマサバしか釣れないが、この日は70mの深場からマサバが揚がった。マサバは脂がのって、ゴマサバとは別格の美しさと味であった。
上がマサバ、下がゴマサバ。
同程度の長さだが、体高がマサバは高い。厚みはゴマサバが勝る。
1月8日。まったくの偶然でジグにヤリイカがかかった。水深50m。この海にヤリイカがいるとは知らなかった。
1月12日。サバの切り身で釣ったカサゴ。疑似餌では成果がなく厳しさを予感させる日だった。煮付けのサバは冷凍の在庫もの。
1月19日。かろうじて釣れた良型のホウボウ。例年なら冬場はホウボウの季節だが、地元釣り師も今年はホウボウが厳しいと嘆いていた。
同日、120mの深場から引き揚げたトラギスの仲間? 煮付けにするとじつに美味であった。
2月23日。2月唯一の漁獲はこれ。危険な雰囲気なのでリリース。
3月はホウボウ1尾だけ。
みぞれが降る中、漁獲ゼロの日もあった。
厳寒期の漁艇カイゼン項目としては、デッキにリベットを打ち、バンジーコードをとりつけた。
冬の日の出は神々しい。