ハード・ロハス

スロウライフ・スピードスタイル

気合療法速報および競歩の驚愕

 今朝の気合療法結果。
 大阪遠征にむけて早くも脳内でエンドルフィンの分泌がはじまったらしく、終夜、一睡もできず、風邪の状況はなはだ悪し。遠足前の小学生をしっかり36歳まで引きずっている。しかも先週末もそうだった。ひどいときは飲み会前夜でもそうなる。毎度のこと。だが、きょうびの小学生は遠足ごときでは楽しみのあまり眠れなくなるなんてことはない。昔の小学生。30年前の小学生。
 すこしでも横になると咳が止まらない。ので、けっきょくデスクワークで夜明かし。おかげで仕事が進んだ。
 朝いちばん、振り込みの用件で信金まで軽く競歩。咳がぴたりと止まる。
 もしかして風邪ではなく、喘息?
 喘息は完全に他人ごとと信じ込んでいたが、先日、40年以上元気に益荒男やってきた友人が、突如、喘息と診断されて驚いたという話を聞いた。風邪がきっかけで突如、喘息に陥るケースもよくあるという。
 家にもどって横になってみる。居間で横になると特に咳がひどかった。居間にはチャリが5機鎮座。土間で寝ているようなものだ。喘息の最大の原因はハウスダストとの報告もある。寒くなって換気が減っているのも確かだ。
 昼過ぎにたばこ屋までふたたび競歩。やっぱり咳はとまった。
 なんで競歩かというと、今朝の朝刊に、出版社に就職した旧友が担当した東野圭吾の新刊広告がどどーんと出ていたのを見て、十何年も昔、彼から暴君的なまでに強く薦められた競歩小説のことを思いだしたから。題名も作者もちゃんと覚えている。(文末に紹介あり) 読んでいるうちに、本を放りだして腕と尻をぶりぶり振りながら夜中の町を闊歩したいという強迫的な衝動がわきおこったものだ。良い小説とはこういうものだな、と強く印象に残った一冊だった。
 朝刊のスポーツ欄には、ドーハで開かれているアジア大会の結果もあった。
 20キロの競歩で女子が銀、男子銅メダル。
 20キロといえば、ハーフマラソン箱根駅伝の一区間の距離とほぼ同じである。タイムを見て驚愕。
 81分??!!
 1キロあたり4分3秒!!!!!
 昨日、ランニング公道5キロで人生初の20分切り達成を嬉々と報告したばかりだが、そのペースとほぼ同じである。
 ばくばくと心臓を口から出したり引っ込めたりしながら、気の触れた馬車馬のように走る僕の横を、すすすと並んで歩く人影。5キロで僕がばったり倒れ伏したあとも、彼らはすすすと延々、歩きつづける。なんなんだその世界。


 

19分25秒

19分25秒