今日は娘の小学校の担任先生の家庭訪問があった。
おもなやりとりは、
女先生「気になること、心配なことはありますか?」
僕が気になること、心配なことを言う。
女先生「それは成長しているということの証拠です」
だいたいこれのくり返しだった。
僕としては何かひとつでもいいから、「それは退化しているということの証拠です」とか「それはかなり致命的です」というような発言はないものかと期待していたのだが、昔のやりたい放題なぐりたい放題だった先生たちの時代と違って、何かと親とか世間がうるさいものだから、今の先生はすっかり営業マンみたいになっているのかなあと思ったりもした。
10分弱の滞在でお茶を出す間もなく、女先生は太った体を揺さぶりながら、のっしのっし帰っていった。先生の靴の裏に、薄墨色に褪せた桜の花びらがへばりついていたのを見つけたら、なんとなく気の毒な気になって娘といっしょに駅まで送った。