春先に釣りあげたコウイカの骨。
イカの骨って、軟骨みたいにぐにゃぐにゃしているものかと思っていたら、こいつの骨はガチガチの堅牢さ。さばこうとしたとき、包丁の刃がまったく通らず、びっくりした。
この骨の上に薄皮一枚がのっていて、薄皮に切れ目を入れてこの分厚く硬い骨をするりと抜き取ると、ふつうのイカのようにさばけた。
あまりに立派な骨なので、戦士の首飾りにでもしようかと思って乾かしていたら、端っこからぱりぱり割れてきた。抜き取ったときはずっしり重かったが、乾かすと軽量。
さて、コウイカはこのような甲羅があるので「甲烏賊」とのこと。
イカは貝と同じ仲間ではあるが、貝が堅牢な鎧で守りの生活を選んだのに対し、イカの方は泳ぎ回って攻撃的な生活を選んだ種族。
コウイカはその中間なのだろうか。