ハード・ロハス

スロウライフ・スピードスタイル

「新幹線でも使われている」プロ用2品

「新幹線でも使われている」
この言葉に滅法弱い。
業務用業界ナンバーワン」と言われてぐらぐらっと来ているときに、「新幹線で使われている」と言われれば最後のダメ押し。いても立ってもいられない。

  • 新幹線で使われているハンディ掃除機

新幹線が東京駅に着くと、ささっと乗りこんでくるピンクの制服を着たおばちゃんたち。プロ魂の動きである。
彼女らの右手には、白いコードレス掃除機。「MAKITA」の文字が光る。業務用工作機械では絶大な信頼を得ているマキタ工業の製品である。
コードレスのハンディ掃除機に関しては、何度か買ってはみたものの、いつも使い物にならず不用品リスト入りとなってきた歴史があり、いい印象がない。
けっきょくマメに使えるコードレス&軽量クリーナーの究極は、「ホウキとチリトリ」という結論に至り数年。
掃除機なんてものは、吸引力と使い勝手は両立しないものと、なかばあきらめていたが、「新幹線」と聞いて再挑戦となったわけである。


1.1kgの軽量ボディは手軽さ抜群。吸引力も「驚異の!」なんてことはないが、まさに必要十分なインパクトで、フローリングの掃除程度ならカンペキ。トイレに行くついでに廊下に掃除機をかけたり、玄関に行くついでに三和土を掃除したり、じつにマメに楽しめる。
広い面積のじゅうたん掃除がけとなると、本格的なダイソンの方が効率がよくなるが、髪やゴミくずをちょっと吸い取るには、何より手軽さが重要だ。
コードレスなので、クルマやバルコニーの掃除にも使え、とにかく重宝している。
はい。結論からいえば、「ホウキとチリトリ」という伝統と信頼の黄金コンビを、軽々と凌駕(りょうが)してくれた。
新たなチャンピオンコンビ「マキタと鼻歌」の誕生。


少し詳細について話そう。
僕が使っているのは7.2ボルトタイプの2008年モデル「4076DW」だが、MAKITAというメーカーは業務用工作機械の雄だけあって、じつに細かなマイナーチェンジを毎年行なっていて、同じ形の兄弟機種がたくさんある。いざ購入となって、いったいそれぞれの何が違うのか戸惑ったが、基本的には最新型を選ぶのがよい。大手通販など、平気で旧機種を「特価」と謳い、そのくせけっこう高い値段で売っていたりする。
例えば、4076DWのリファイン項目は、

  • 形状の見直しで集塵効率10%アップのゴミパック
  • ゴミのこぼれ落ちを防ぐゴミストッパの形状を見直し
  • T型ノズルの形状の見直しで、床への密着性を向上

というように微に入り細を穿つ、というか、ほとんど瑣末の領域に踏み込んでおり、つまるところ円熟しているのである。
オプションや消耗品についても、業務用メーカーだけあって充実しているし、欠品や廃盤などの心配もない。


4076はホワイトの他に、レッドがラインナップ。ダイソンのような美しいワインレッドを夢想しながら買ったのだが、クリヤー塗装などの表面処理が施されておらず(業務用と考えればあたりまえか)、いかにも業務用。唯一、残念な点だ。
でも、これはオートバイクのペイントショップなんかに持ち込んで、カスタムペイントで美しく仕上げたら、ニューヨーク現代美術館の展示レベルになるかもしれない。形状はけっして悪くないのだ。鍛え抜かれた業務用としての美しさがある。ペイント代だけで、掃除機本体の値段を上回ってしまいそうだが、ぜひチャレンジしたいものである。


さて、4076を買ったあとに、少し後悔したこともひとつ。
7.2ボルトの4070番台シリーズの他に、同じ形状・重量ながら高出力の上位モデルである4090番台シリーズがあることを知った。4093DWは、500円玉を吸い込むパワーを持つという。
さらに急速充電器つきのハイエンドモデルもあるが、業務用マニアでもない限り、一般充電器でじゅうぶんであろう。
でも、これを買ったら、ダイソンの出番がなくなり、ほんとのオブジェになってしまいそう。
[rakuten:kentikuboy:650511:detail]


ちなみに、東京駅で新幹線掃除のピンクおばちゃんたちを調査してみたところ、上記の掃除機を持っている人はいなかった。かわりに、背負子タイプのすごい業務チックな掃除機を背負っている人がいた。うーん、これは質感も高いし、かなり気になるぞ。ロードレーサーに乗るときに背負ったら、サイボーグみたいで強そうだ。ホースはもちろん口でしょう。

  • 新幹線で使われている消臭スプレー

新幹線の喫煙車両。ヤニで黄色くなった車両は当然、匂いもすごい。スモーカーの僕でさえ、喫煙車両には乗らない。
禁煙ブームにのって、こういった喫煙車両も徐々に禁煙車へと配置替えとなっている。
その際、あの強烈なヤニ臭を落とすのに使われているのが、ミラクリーン。
クルマ用に100mlミニスプレーと、家庭用に500ml容量スプレーと2本買ってみた。
実際に使ってみた感想は・・。よく分からない。ほんとに無臭になってしまうので。
値段が高すぎて、気楽に使えず、なんとなく、お守りみたいになっている。