ハード・ロハス

スロウライフ・スピードスタイル

女の子のウソ

よくできていました。
「国語はよくできているからやめるかもしれない」
ということをマドカさんから聞きました。続けることをおすすめします。国語力は・・後略
(くもん国語教材終了テスト結果のおしらせの、先生コメント欄)

「なんやねん、これ?」
 月曜朝、机の上に娘が置いてあったくもん塾からの手紙を取り上げながら、眉をひそめる。
 先日、くもんの国語の宿題をやっていた娘が、「飽きた」と言って、膝をかかえながらナメたかっこうで鉛筆を走らせていたのを見て、やる気ないなら金がもったいないからやめろ、と言った。
 一教科で月6300円。金はワイフからもらっているし、やめたことを黙っておけば、浮いた金でキャバクラ2時間いけるでないか。
 そもそも冬に体験学習で国語をやったとき、娘が自分で継続したいと言うから、しぶしぶ認めた。ふだんから、お勉強するヒマがあったら、絵を描くとか、チャリ乗るとか、なんかおもろい遊びを考えよと言っているのに、である。
 それが「よくできているから、やめるかもしれない」というふうに、ひどく捏造されて先生に伝わっている。
 問いただすと、娘は観念したように、えへへ、と苦笑。
「ちょっとその手紙かして」
 と言って、さっと、隠そうとする。
 子どもはじつに邪悪だ。それに比して、大人の自分はなんと清廉であることか。